2022-01-01から1年間の記事一覧

¥880の損①

久々だなぁ、さぼってしまった。さて、引越しをするに当たり、レコード漁りはかなり減らすつもりだった。いや、もう買わなくて十分とまで、世田谷時代になんとか揃った。聴きたいアーティストの開拓はしないから店に行く必要は無くなったと算段した。が、ア…

スマホにヒビ、ガクッ・22(終)

自分にとってスマホを落とした一連のプロセスは、尻拭いを課せられた感が募りつつ、ヒビらせた失敗をしたために知り得る事態を引き起こした。モノを破損して嫌な気分に苛まれ、それを処理する過程で同僚と店員さんとの関わりが生じ、そのときに渦巻いた感情…

スマホにヒビ、ガクッ・21

いま悩んでいるのは、データ移行がうまくいかないこと。再びネットで検索、ラインには引継ぎという項目があり、これを使う。36時間後にデータ移行が完了するという説明だったから「やった!」と喜んだ。早速、引継ぎをタップし、作業が開始されてカウントダ…

スマホにヒビ、ガクッ⑳

復帰したのは、シムカードを抜いたヒビスマホである。このデータを、買い換えたシム入りスマホへ移行させたい。ヒビスマホに古い会話、シム入りスマホに新しい会話、と別々では気持ち悪いから統一したいのだ。買った先の店員さんを無闇に信用したことが誤り…

スマホにヒビ、ガクッ⑲

2日目にして、冷静さを帯びてきた。会話を復元する方法をネット検索する手段を思い付いた。ヒットしなかったら、もう策は無い。恐かったが、勇気を奮い立たせ、検索を掛けた。すると、ヒットした。「よかった!」と目の前が明るくなる。生き返ったような気分…

スマホにヒビ、ガクッ⑱

このショッキングを一旦忘れるべく頭の隅に追いやろうとする。一日が経った。苛まれている。また一日が経つ。漸く、ショッキングに向き合える気になり、「利用できない。削除する」という画面を思い出す。考えてみると、まだ削除はされていないのだと俄かに…

スマホにヒビ、ガクッ⑰

「えっ」と血の気が引いた。今までの友達や労働関係の会話が消去されてしまった。「やべぇー」「なんだよお」と声を上げ、忘失呆然とした。各人との会話は、新鮮で残して置きたかった。スマホにヒビらせた失態から第二弾のショッキング、「ガクッ」である。…

スマホにヒビ、ガクッ⑯

そして、LINEに取り掛かった。便利だから気に入っていた。シムが入っていなければ使えないのは想像できたが、装着すればすぐに使えると思ったのが間違いで、なにやら入力事項が出てきた。とりあえず、同じID番号だったか、それを入力したら通常画面が映った…

スマホにヒビ、ガクッ⑮

帰宅し、シャワーのあと、インスタント・コーヒーを入れ、なんちゃってオーディオ・ルームであぐらをかき、床にスマホを2台並べる。2台所有するなんて贅沢と一瞬思う。どちらも中古、足して¥16000ぐらい、まあ、いいか。おもしろいことに、シム・カードが…

スマホにヒビ、ガクッ⑭

「自分じゃ、こりゃデケンなぁ」と苦みばしる。見ていても理解できないから、もう片方のスマホを手に取り眺める。2015年製ともっと古く、値段も2000円安い。店員さんの操作と安いほうのスマホを交互に眺めながら待つこと数分、店員さんの目がニコッとして「…

スマホにヒビ、ガクッ⑬

数ある中、2つが気になった。どちらもヒビ・スマホと同メーカー。値段よし、見た目は割合きれい、よく見たくなって受け付けに声を掛けた。若い男子店員がやって来て僕の話しに応じてくれた。実際にシムカードを入れてみて使用可能かを試してくれるという。「…

スマホにヒビ、ガクッ⑫

明日にでも探すかと一旦思ったが、このあと家に帰る気がしなかった。しょうがない、今から探そう。ヒビ・スマホで頑張るのもいい、ケチな僕の性分に合っている。が、急に使えなくなると労働に差し支える。土壇場になってどうこうなるのは避けたかった。折角…

スマホにヒビ、ガクッ⑪

これは2020年製、¥6800の中古品、渋谷の道玄坂にある店で買った。去年10月、自宅の世田谷区から自転車で2往復の労力を掛けて入手したものだ。渋谷の店へ行き、その¥6800の機種を見付け、それが、契約するその電話会社で通用するかどうかを確認するため世…

スマホにヒビ、ガクッ⑩

しかし「いや、待て、ガラス画面の代金があるじゃないか」と気付き「明日、とにかく店へ行こう」と、待ち遠しくも就寝した。翌昼、自転車で店を目指す。ヒビ・スマホでグーグルマップを使う。だいぶ見慣れる術を心得、近くまで来た。だが、あと少しで見付か…

スマホにヒビ、ガクッ⑨

帰宅後、改めてヒビ入りスマホを眺める。左下の角が無数のヒビ割れ、そこから斜め右上45度に向かって7センチの一直線のヒビが走る。百均で買ったカバーを装着していたから角は無傷だったのだが、不幸にも、ガラス画面のヒビ入りは防げなかった。落とした高さ…

スマホにヒビ、ガクッ⑧

しゃべる以上、人に伝わらないと意味がない。負の感情を排しながら、状況を客観的にみないといけない。説明できないからだ。そしてその説明が行えて、少しずつながら気持ちは整理されるのじゃないか。この過程を踏んで、悔しさは遠のいて行く、或いは悔しさ…

スマホにヒビ、ガクッ⑦

やってしまった当初は、職場の人に話した。気持ちに収まりが付かず、人に話さずにいられなかった。こんな嫌なことがあった、聞いて欲しいという発散を露わにした。すると「大変でしたね」という反応が反ってきた。助かった気分になる。この甘え、実は恥ずか…

スマホにヒビ、ガクッ⑥

上から入れて収まる体裁でなく、なんと、横から入れてチャックを閉める体裁だった。チャックを閉めないとこぼれ出そうなのがわかる。この現実を認めなければならない。しかし、この日、やってしまった16日の日曜日は悔しい感情で簡単に認められなかった。大…

スマホにヒビ、ガクッ⑤

このまま立ち尽くすわけにいかない、労働が待っている。自転車に乗り職場へ向かう。道中「なにやってんだぁもう」と顔はずうっと苦み走って20分、到着。職場でマウンテンのアウターを脱ぐ。改めて、内ポケットを見てみた。「ん、あ、これじゃぁ、そうなるか…

スマホにヒビ、ガクッ④

休日に着ると想定していたが、予想以上に気に入り、翌朝、労働日和だが着ることにした。最近買ったクロスバイクのチェーンの油で服装を汚すことが多発している事情で休日用と決めたが、着たくてルンルン気分がおさまらない、已む無く着る。スマホを手に取り…

スマホにヒビ、ガクッ③

ネットに掲載された写真の通りで「まぁいいだろう」と頬が緩む。「さて、サイズは?」と、注文通りのMだと確認して自分の身体にかざす。「うん、合う」と気分が乗り、辺りを見回せば、誰もいない。即座に着ているものを脱ぎ、試着。ピッタシくる。丈が臀部…

スマホにヒビ、ガクッ②

楽天さんのポイントの有効期限期日が迫り、楽天市場で古本「仕事は将棋に置きかえればうまくいく」、ジョン・カーペンター監督の映画「エスケープ・フロム・L.A」と「マウス・オブ・マッドネス」の中古DVD、そして冬用アウターの古着を購入した。この古着は…

スマホにヒビ、ガクッ①

去年10月中旬からスマホを使い始めてそろそろ3ヶ月、段々と愛着が出てきた矢先に一昨日、落っことしてしまった。「ゴンッ」という音がして下を見ればスマホがあった。「あっ!ヤバイ」、すぐに拾ってスマホを裏返す。「ガーン」、ガラス画面にヒビが入ってい…

なんの縁なの「111」⑧-終-

そう、ちょっと前の1月11日だ。もちろん当日に気付いており、ニヤ付いたのは言うまでもない。そのときはそういえば12時台だったかもしれない。どうせなら、11時1分を見たかった。しかし、残念、見れなかった。たとえば、10分前の10時50分にでも気付いて、椅…

なんの縁なの「111」⑦

「111」号線は多摩川の陸橋区間があるが、その陸橋を渡る前、東京都側の道路だが、両サイドに銀杏並木の風景が続く。11月といえば季節は秋、視界の先はその高くて大きい木の茶黄色の葉で覆われていて長いトンネルのようにも見えた。引越し時、ここをそのレン…

なんの縁なの「111」⑥

この場で他に信号待ちしていた歩行者や対向車は存在していなかったやに思うが、僕と一緒に並んだ車の運転手、この運転手が「・111」を見たかどうかは流石に確認しなかった。まあ、気付いていようといまいと、何も差し支えないか。「111」号線を初めて走った…

なんの縁なの「111」⑤

この遭遇奇遇劇、これは僕が信号待ちしていた道路が″ガス橋通り″とも呼ばれる「111」号線だったことに端を発している。つまり「111」号線を使っていたら、「-111」という車のナンバーを目撃したという瞬間劇だったのである。世の中こんな事があるだろうか。…

なんの縁なの「111」④

それは、またまた3週間ぐらい前のことである。自転車通勤中、先頭で信号待ちをしていたときのこと。前を横切っていく車をいつになく目で追った。2台目だったろうか、左から走ってきた白の大きい乗用車を見て「乗ってみたいなあ」と妄想した次いでにナンバー…

なんの縁なの「111」③

この「111」という数字、実は3週間ぐらい前の去年12月中旬、目の当たりにした。母にスマホを持ってもらおうと一緒に店へ契約に行ったときのことだ。僕と同様、高価なスマホは必要ないと考え、中古で安く入手しようとあちこち探し回って購入、店に持参した。…

なんの縁なの「111」②

先週、捨てようかと思った本をパラパラめくった。5年前に買った2014年出版の古本である。「あっそうか、この本だったっけ」という文と再会した。「肩こり」という言葉は夏目漱石の「門」で初めて活字になった、という一文である。僕が労働の際、お客さんに…